理事長メッセージ

これからの医学は、evidence based medicine でなければなりません。そのためには、生体情報を正確にとる必要があります。病態解析とは、病気の状態を分析して理論的に明らかにすることです。生体は、さまざまな生体内物質の変化によって支えられているので、病態解析を行ううえでも、物質面からの評価は大変重要です。患者様の病気の状態を的確に把握するためには、血液や尿など生体試料中のさまざまな物質の精密かつ正確な測定が必要となってきます。病態解析研究所では、主に分離分析法を用いた、さまざまな生体内物質の精密かつ正確な測定法の開発を行い、その測定結果を解析し、病気の診断、治療方針の決定、治療効果の判定、さらには病気の予防につながるよう、研究を進めています。また、病態解析の現場である臨床検査分野における、国内外の測定値の標準化に関する活動も行っています。

研究内容

① 様々な生体内物質の精密かつ正確な測定法の開発

ヒト系 動物系(ラット、マウス、イヌ、ネコ、その他)

② 臨床検査分野における国内外の測定値の標準化に関する活動

③ 新たな病態指標の発見・開発