下記演題で発表しました。
日程:2016年5月19日(木)~21日(土)
場所:国立京都国際会館
学会名:第59回日本糖尿病学会年次学術集会
演者:菱沼 義寛
タイトル:POCT向け血糖,HbA1c検査精度管理用コントロール血液作製の試み
発表の概要:
POCT向け血糖,HbA1c検査精度管理用コントロール血液作製の試み
血糖、HbA1c検査の精度管理のためコントロール血液が販売されているが、多くの場合、血液を調製するため実験器具を必要とし、4℃で数週間から1ヶ月間程度しか保存できない。精度管理を効率的に行うために、コントロール血液の保存期間の長期化、手技の簡便化などが求められている。血液を長期に保存するためには凍結変性が起こらない超低温で保存することが重要であるが、設備を有する施設は多くない。そこで、我々は液状で、一般的な施設において長期に安定性を保つ精度管理用コントロール血液の作製を試みた。
血液の保存条件について、温度、保存液の組成・pHなど検討し、2レベルのコントロール血液(A:低値、B:高値)を作製し、安定性を確認した。その結果、コントロール血液の血糖、HbA1c検査値の20週間の安定性が確認された(図)。
POCTにおける検査結果の保証や精度管理にかかる手間やコストを削減することができると期待される。
図 HbA1c、血糖の検査値は長期に維持され、ヘモグロビンのメト化は抑制される
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